Withings 『Withings Pulse』 モバイル端末と連動して機能する多機能な活動量計

2014年1月17日

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Withings Pulse アクティビティトラッカー + 睡眠、心拍計 並行輸入品
Withings 『Withings Pulse』 (Amazon.co.jpで送料込み12,100円:確認時点)

このWithings 『Withings Pulse』 は、iPhoneやAndroidの様なモバイル端末と連動させて使う多機能な活動量計(アクティヴィティ・トラッカー)なんだ。

特徴は、8グラムと軽量な上、測定する項目が多い(歩数・走行距離・高度・消費カロリー・体脂肪・心拍数・睡眠解析)こと。

また、スマホとのスムーズな連携も長所だけど、逆説的に表現すると、この製品単体では機能しないということ。単体で機能する上、最近になり、PCやモバイル端末との連携機能が加えられた国内メーカーの歩数計とは流れが違うんだ。あくまでも、この製品は、モバイル端末と協働の上、活動量計として機能するわけ。

製品の構造については、表面に、フリップさせるタッチスクリーン式のディスプレイ、上部に(データを同期させる際他に押す)ボタン、下部には充電のためのマイクロUSB端子、そして、裏面に心拍数の測定に使うLED光源が付いている。なお、3軸加速度センサーについては、米Analog Devices社の「ADXL362」が使われている。

また、表面に、つや消し加工が加えられている上、下からディスプレイの表示が照射される仕組みになっていて、それらが高級感を演出している。

それで、マニュアルは英語だけど、初期設定は簡単。PCとのUSB接続、あるいは、自前の(USBとコンセントの)変換コネクタを介してコンセントから充電する。

普段、ズボンのポケットにでも入れておけば良い点は日本メーカーの歩数計と同様だけど、この製品は本体のボタンを押す(3秒間)と、計測されたデータがモバイル端末に送信される仕組みで、Bluetooth接続で自動的にデータが送られる点が便利なんだ。

それで、歩数計にない機能に着目すると、まず、高度を計測する機能が付いているのだけど、それはエレベーターを使わずに、意識して階段を上り下りしようという気持ちにさせる要素として機能すると考えられる。

つまり、後からモバイル端末で高度のデータを確認することができるから、運動量を増やそうという意欲・動機の源なるというわけ。

次に、心拍数の測定機能については、指先に本体裏面のLED光源を10秒前後当てて、血流を測定することにより機能する。従って、あまり強く当てると血流が止まり、数値が得られないので注意。

睡眠解析機能については、就寝時に付属のリストバンドに入れた上、ボタンを何度か押して三日月マーク(寝るモード)を選び画面をフリップすることにより、「Good Night」と表示され、計測を開始する。

また、起床後は、解除させるために逆の手順が必要。(リストバンドを巻くのを含め)毎晩この作業をするのが面倒だし、起床後に解除するのを忘れたら台無しだから、自動化して欲しいとの要望あり。

Withings Pulse は睡眠時にも活躍する。
Withings Pulse』 は眠っている間にも活躍する

しかし、この機能自体については、睡眠の充実度をグラフで客観的に表示してくれ、具体的には、深い睡眠時に濃い青色、身体が活発に動作しいている時は濃い橙色で表示されるという案配でとても便利。普通の歩数計に付いていないプレミアムな機能だと感じる。

製品と連携するウェブアプリについては、iPhone版は日本語に対応しているが、Android版は英語表示のみの対応。アプリ画面では、活動・睡眠・体重・空気の質・心拍数の各グラフを確認することができる。

なお、体重の様な項目が教示されるのは、本製品とは別に、Withings社が体重計や血圧計も販売しているためで、すべての項目を揃えたいという気持ちにさせる、つまり、購買意欲を高める手法に巧さを感じる。

ところで、この製品については、アプリにデータを送信するとWithings社のサーバーにデータが送られる仕組みになっているので、その事についての注意が必要。無料で使えるけど、データの扱いは規約でどうなっているのかということ(英文の規約をしっかり読んだ人がいるのかな?)。

国内メーカーの歩数計も、新しい製品は同様の仕組み(サーバーにデータをアップして月や週毎のグラフを便利に表示)になっているけど、ユーザーの健康データはビッグデータ分析に使えるし、また、保険業界にとっては保険料の誤差を修正するための有益な情報なのだと感じるね。

だから、サーバにアップロードされたデータがどの様に使われるのか確認しておくべきだろうし、それは、“便利さが得られる代わりに、何が失われるのか”という話でもあるんだ。

以上、家の鍵と一緒に持ち歩ける小型軽量サイズ(43 x 22 x 8mm,8g)の、生活習慣を改善させるために有用なガジェットの話。

製品の主な仕様(Withings Pulse)

測定項目 ・歩数計
・高度計
・歩行距離
・消費カロリー
・歩行履歴:、毎日の 走行時間および距離のおさらい
・心拍計
・睡眠解析(時間および質、眠りの深浅、睡眠の中断)
ディスプレイ 大型有機ELディスプレイ
128 x 32 ピクセル解像度
履歴を確認するためのタッチスクリーン
センサー 低消費電力の高精度3軸加速度センサー
心拍数の測定 緑と赤のLED光源によるオプトセンサー
直近14回の測定数値は本体画面で確認可能
接続機能 Bluetooth 4.0 無線技術
電源およびバッテリー 充電後に平均2週間稼働
パワーセーブ: 活動量が少ない場合、更に24時間稼働
マイクロUSBケーブルでPC、あるいはスマートフォンに接続して充電
内蔵リチウムイオン電池
動作温度 -10℃ から +45℃
外形寸法 高さ: 43 mm
幅: 22 mm
奥行き: 8 mm
本体質量 8 g
内容物 Withings Pulse本体
クリップ(シリコンと金属)
睡眠時用リストバンド
マイクロUSB充電ケーブル
クイック・インストールガイド (仏/英/独/西/伊)
Withings.com 無料アカウント

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